前世療法
前世という言葉を聞くと、非現実的なもの、あるいは、スピリチュアルなとらえ方ができます。最近では、生まれる前の記憶を持つ子どもたちの話題が多く取り上げられています。つい最近、滑り台を滑って両親のところにやってきた少女の話が、テレビで放映されていました。実際に私の知り合いの子どもの中にも、そのような記憶を持っている子どもがいます。前世に対する考え方は様々ですが、この前世療法によって、ネガティブな感情を開放し、人間関係などを改善に導くことができるのも確かです。アメリカの精神科医で催眠療法士でもあるブライアン・ワイス博士は、この前世療法を使って多くのクライアントを救ってきました。彼の著書「前世療法」には、恐怖症を患うキャサリンという女性の症状が、前世の記憶を思い出すことによって改善していく様子が記載されています。彼によると、退行催眠中の記憶で、80%が実際の記憶で、10%は象徴的、比喩的なものであり、残りの10%は、記憶の歪み、あるいは偽りのものであると言っています。これらの数字には、科学的根拠はありません。しかしながら、それが事実であるか否かが大切なのではなく、この療法によってさまざまな問題が解決をみているという事実です。ドイツでは「前世療法」は精神療法として保険対象になっています。